Digital Instruments and Tangibles Theater Orchestrated

DITTO Digital Instruments and Tangibles Theater Orchestrated

DITTO (Digital Instruments and Tangibles Theater Orchestrated) プロジェクトでは、物理法則に基づいて構成される物理的な世界と、物理演算に基づきシミュレートされる仮想的な世界との間で起こる相互作用に着目し、それぞれがどのように干渉し合い、ユーザがこれを一貫性のある「現実/reality」として認識できるかについて研究を行っている。 これまでに、照明や影、鏡、天秤などの単純な物理現象を題材にした、物理的な世界と仮想的な世界の間の作用の多様な様態を体験可能とするシンプルなツール群で構成されるExploratorium(エクスプロラトリアム:探索のためのツール群環境)のデザインと実装を進めている。


DITTO#001: 物理世界における仮想キューブの影の表出

DITTO#001では、インタラクションする仮想キューブの影が、物理世界のテーブル上に表出しているようなMR体験が創り出される。ユーザは、Hololens2を介して操作することのできる仮想キューブと、仮想キューブの位置に追随して変化するテーブルに投影される映像から、あたかも物理世界の光が仮想キューブに当たり、その影が物理世界に作り出されているような錯覚を体験する。

DITTO#003: 物理世界の光による仮想キューブへのライティング

DITTO#003では、DITTO#001に加えて、インタラクションする仮想キューブに、物理世界のライトから照射される光の色の変化が作用しているようなMR体験を創り出される。ユーザは、物理世界のライトから照射される光の色を変化させるカラーフィルタと、カラーフィルタの動きに追随して変化する仮想キューブの表面の色から、あたかもカラーフィルタによって色づけられた光が仮想キューブを照らしているような錯覚を体験する。

DITTO#009: 仮想カラーフィルタによる物理的な光の色の変化

DITTO#009では、インタラクションする仮想カラーフィルタが、物理世界の光の色を変化させるようなMR体験を創り出す。ユーザは、Hololens2を介して操作することのできる仮想カラーフィルタと、仮想カラーフィルタの位置に追随して変化し投射される映像から、あたかも仮想カラーフィルタの位置を境に物理世界の光の色が変化したような錯覚を体験する。

DITTO#010: 物理世界の鏡における仮想オブジェクトの反射

DITTO#010では、インタラクションする仮想オブジェクトが、物理世界にある鏡に映っているようなMR体験を創り出される。ユーザは、Hololens2を介して操作することのできる2つの仮想オブジェクトと、鏡に映るユーザ自身の鏡像から、あたかも仮想オブジェクトが物理世界にある鏡に反射しているような錯覚を体験する。

DITTO#011: 物理オブジェクトと仮想オブジェクトの重さのつり合い

DITTO#011では、仮想オブジェクトの重さが、物理世界に作用しているようなMR体験が創り出される。ユーザは、Hololens2を介して操作することのできる仮想オブジェクトと、仮想オブジェクトの位置に応じて機械的に傾く天秤から、あたかも仮想オブジェクトの重さが作用しているような錯覚を体験する。天秤には物理オブジェクトも載せることができ、仮想オブジェクトと物理オブジェクトの重さのつり合いが表現される。

DITTO#014: 仮想スポットライトが生成する物理的な影

DITTO#014では、ユーザが操作する仮想のスポットライトを光源とした光が、物理キューブを照らしているようなMR体験が創り出される。ユーザは、Hololens2を介して操作することのできる仮想スポットライトと、仮想スポットライトの位置に追随して変化するテーブルに投影される映像から、あたかも物理世界において仮想スポットライトから光が照射されているような錯覚を体験する。